何がそんなに楽しくて

大学生が書く日記代わりのブログです。お手柔らかに。

今度こそ名前の由来、そして初の生物回。

どーもこんばんは、もうそろおはようございます。ヨツコブです。

今日こそは僕の名前の由来であるヨツコブツノゼミについてお話ししようのコーナーなのです。

 

そしてなんと!!今回が当ブログ初の生物回となります。パチパチパチ

初回をヨツコブツノゼミで飾ることができるというのはなんとも喜ばしいことであります。良いことですねえ、ええ。

 

ではまずヨツコブツノゼミをざっくり解説いたしましょう。デデン!!

 

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 こちらが我らが愛すべきヨツコブツノゼミ。いろいろツッコミどころはあると思いますが、こいつのすごいところを少しずつ紹介して行きますよー。

 

 

 ヨツコブツノゼミはコロンビアなどの南米に住むこの大きな写真からは想像がつかないほど小さな昆虫です。僕が大学でスペイン語を履修したのも、ヨツコブツノゼミに会うためです。まあ全くできませんけど。

 

驚くなかれその小ささたるや、なんとその全長4mm

こんな複雑な構造して4ミリって…無茶しすぎだぜ自然界。

SDカードの厚さが2.1mmですから、SDカードを2枚重ねた厚さがヨツコブツノゼミの全長に相当するわけです。

 

僕が主張したいこの昆虫の推しポイントはこんなものではありません。

 

まずは、ヨツコブツノゼミという名前がついてますが、なんとこの昆虫、セミの仲間ではないということ!セミの仲間ではないというと語弊があるかもしれませんが、セミよりもヨコバイという昆虫に近縁なのです。

ツノゼミはそもそも独自のツノゼミ科という分類群を有しています。世界では600属3200種が記載されており、日本でも16種が確認されています。

僕は名前が事実と異なる生物が大好きです。例えばフジクジラという体長数十センチのサメの仲間とかね笑

 

だから名前と実態が違う点は僕にとってめちゃめちゃ推せるんです。

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↑ちな、ツマグロオオヨコバイ(ウィキペディアより転載)

 

まだ名前の話は終わりません。全ての生物には呼ばれている名前(日本では和名、英語圏では英名)意外にももう一つ名前があるんです。それが

 

学名です。

 

学名は生物によって様々で主にラテン語からつけられます。なんで学名があるか、ですが、世界には数多言語があるので、同じ虫を指していてもその言語圏外の人には通じない、みたいなことがあるわけです。世界から研究者が集う学術の世界ではそれは困る、ということで皆で共通して呼ぶ名前を決めようということになった、てな訳です。

というわけで、もちろんこのヨツコブツノゼミにも学名があるんですが、その学名が

常軌を逸してます。それがこちら↓

 

 

 

Bocydium tintinnabuliferum

ぼっきでぃうむ・ちんちんなぶりふぇるむ

 

ぼっきでぃうむ・ちんちんなぶりふぇるむ。

ぼっきでぃうむ・ちんちんなぶりふぇるむ。

ぼっきでぃうむ・ちんちんなぶりふぇるむ。

ぼっきでぃうむ・ちんちんなぶりふぇるむ。

ぼっきでぃうむ・ちんちんなぶりふぇるむ。

 

こんなん反則でしょ。

 

いや、偶然にしては出来過ぎだろ。神がいるなら信じますね。全く悪戯好きな神がいたもんです。

とまあ、何がとは言えません言いませんが、やばい名前です。しかしこれはあくまでラテン語です。決っして日本語ではありません。つまり、ちゃんとした意味が別にあるんですよ。「チリンとなる小さな鐘」という意味だそうです。ではなぜその意味になったのか、ですね。

古代ローマにはティンティンナブルムという鈴のついた魔除があったそうです。これにツノの形が似ているからなのではないか、と言われています。そしてこの魔除、本体は男性のアレをかたどっているそうです………。

 

いや結局ち◯ち◯やないかい!!

 

話がだいぶソッチに逸れてしまいましたが、ヨツコブツノゼミに話を戻しましょう。

 

2つ目の推しポイントはこの奇怪なツノ!なんでしょうかこれは。何に例えるのが妥当なんでしょうか。

これ地球上のどの物体にもいてなくないですか。

ティンティンナブルムには似てるらしいですけどね。(やめろ)

進化というのは恐ろしいものですね、こんな変なの産み出しちゃうんですから。

 

そう、ここでまた名前と違うポイント。よく写真を見てください。

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ヨツコブツノゼミ、と題しておきながら、コブが

 

5つあるんです。

 

もう衝撃でしたよ。僕が初めて本で彼を見た時何度も数え直しました。

でもやっっぱり5つあるんですよ、コブ。

命名者の目を疑いますよね。たかだか5つも数えられずに間違うって…。

 

まあでもよく考えたら、普通に頑張ったなって感じですよね。

だって全長4ミリの昆虫のほっそい突起物のコブ数えたんですよ。

正気の沙汰じゃないでしょ。普通に数えようと思っただけすごい。

 

これでツノの面白さが終わりだと思うじゃないですか。

終わらないんですねぇこれが。まだ面白いところが残ってます。

 

それは「進化」の観点です。

 

ほら生物ってその場その場の環境に適した生き物が生存し続けて子孫にそれが残るじゃないですか。

だから、生き物の形質には何か生き残る上で有利な点があると考えるのが基本的な新科学のスタンスだそうで。

 

ところがどっこい。研究者の皆さんがどれだけ考えてもこのツノの用途がわからないんだそうですよ。ツノゼミって大体飛べるんですね。普通に考えれば飛ぶのに空気抵抗の影響バンバン受けるこんなツノいらないわけですよ。よく目立つから天敵にも見つかりやすいでしょうね。見つかったら動きにくそいうだし。

 

そこで世界の研究者たちは考えました。

 

「このツノには何か意味があるに違いない!」

以下その仮説です。

・何かに擬態している

・実は飛ぶのに有利←なわけ。怒って良いですよ物理選択の皆さん

・栄養が詰まっている

・メスを引き付ける←一番ありそう

 

結論から言わせていただくとこれら全てが違うそうで。まあそういう訳で誰も解決できない迷宮入り事件なのです。歩く迷宮入り昆虫。萌えませんか。

 

以上が僕の推し昆虫、ヨツコブツノゼミの推せるポインツでした。

他にもよくみるとコブ全てに毛が生えてるところとか、腹部方向にまで伸びているツノの一部であるとか魅力的な要素盛りだくさんの昆虫なんですね。

 

いかがでしたでしょうか。こんな調子で生き物回やっていきたいと思います。

 

ちょっと疲れたので次回は普通に日常回になりそうです。いやはや、生物のこととなると思わず筆が進んでしまいますね。

 

それでは今日はこの辺で。良い週末を。

 

↓画像元を貼っておきます。

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